札幌に地下街ができて、今年(2021年)11月で50周年になるそうです。
1月には「いつもチカくに。もっとチカくに。」をスローガンにセレモニーも行われました。
50年って半世紀。半世紀と言っても全然ピンとこなかったのですが、考えたら私とほぼ一緒じゃないか!
自分が生まれてこの年になったことを考えると、だんだん実感が湧いてきました。
50年の長きにわたって、札幌の街を”縁の下”から支え市民に愛されている、さっぽろ地下街のトリビアを、「北海道新聞」で紹介されていたので、皆さんにもご紹介したいと思います。
今では、1日に15万人が行き交う、市民の大切な歩行空間です。
さっぽろ地下街を作るきっかけは狸小路?
札幌市は1960年以降、都市の発展に伴い急成長しました。
当時、札幌駅からすすきのまで向かう駅前通りの幅は18m。交通量が増え、交通渋滞が大問題になり、道路を拡張することになりました。
STVてくてく洋二より引用
渋滞というか、ごちゃごちゃですね。
拡張したことで、幅は倍の36mになりました。
すると、狸小路を3丁目から4丁目に渡るお年寄りや子供たちが、青信号のうちにスムーズに渡り切れなくなったそう。
「安全に渡れるように地下歩道を作ろう!」というのが発端だそうです。
ただ、地下歩道のイメージがあまり良くなかったため、地下鉄の開発と合わせて、地下街を作る流れになったようです。
1971年11月16日大通公園の地下に「オーロラタウン」駅前通りの地下に「ポールタウン」がオープンしました。
オープン当日は、35万人が訪れたとか。ファイターズのパレードどころの人出じゃないですね。すごい!
さっぽろ地下街はL字型
さっぽろ地下街公式サイトより引用
オーロラタウンの長さは、312メートル。ポールタウンの長さは、400メートル。
大通駅を軸にL字になっています。
当時の札幌は南1条通りや狸小路が、東西に商いの基軸になっていたそう。そのため、スペースのとれる大通公園の下に、東西に移動できるオーロラタウンを作ることになりました。
そして、交通量の多い南北の駅前通りの下に、ポールタウンができたのですね。
テレビ塔からすすきのまで歩くと、間の移動も含めて1kmくらいでしょうか。ちょっとしたウオーキングになります。
運動目的で、地下街や地下歩行空間を歩く方もたくさんいるそうですよ。雨や雪の影響がないですからね。
お店の数は137店舗だそうです。開業当時からある店も少なくないそうですよ。
地下空間の換気が気になる方も多いと思いますが、15~20分毎に新しい空気に入れ替わるそうです。
さっぽろ地下街は左側通行?
最初から決まりはないそうですが、自然と左側を歩くようになっていたとか。
私が歩くようになったときは、すでに左側通行でしたので、あまり疑問に思いませんでした。
とにかく人通りが多いので、もちろん流れに逆らおうなんて思いませんから、当たり前に左側を歩いていましたね。
諸説あるそうですが、地上の交通機関が左通行なので、市電やバスから降りて地下に入ると、自然な流れで左通路に入るのではということです。
地下鉄南北線が開通し、さらに地下を平行して走っているので定着したようです。
当時は、小川や滝があった?
ありました!確かに昔はオーロラタウンの通路の真ん中に人口の小川や滝、魚の泳ぐ水槽がありました。
地下でも、”自然が感じられる空間を” との思いから、作られたようです。
オーロラタウンのオーロラプラザには、7色に光る約200もの噴水が、通行する人たちを楽しませてくれました。
北海道新聞より引用
今は、ベンチが置かれ、待ち合わせやイベントスペースになっています。
ポールタウンには、珍しい熱帯魚が泳ぐ水槽がありました。
ただ、防災上の問題から、改修され無くなったようです。
残っているのは、オーロラタウン丸井今井の入口近くにある、「小鳥の広場」だけのようです。
あそこは、いいですよね可愛くて癒されます。
地下で生き物を飼っているところは、あまりないそうです。今は制限があって作れないみたいですね。
「小鳥の広場」はいつもピカピカ!
札幌都市開発公社公式サイトより引用
オーロラタウンから丸井今井の地下入口に向かうところに「小鳥の広場」があります。
そばに、地下駐車場の出入口があるので、待ち合わせによく使わせていただいています。
北海道新聞より引用
今はセキセイインコだけらしいですが、以前は九官鳥やカナリア、オウム、ベニスズメ、ヒインコなど約10種類の鳥ががいました。
ピイピイ、チュンチュンさえずっています。
場所も、今の場所より南側にあったそうです。
それは、知らなかったなあ、、、。
清掃が行き届いていて、内部は綺麗にされていてガラスもピカピカです。
地下の清掃スタッフさんが交代制でお世話しているそうです。毎日のことなので、懐いて肩に乗ったりするそうですよ。
鳥の鳴き声をマイクで拾い、地下街にスピーカーで流して、通行人を和ませています。
今はカーテンが付いているのですね!夜はおやすみですね。
歩きながら、床や壁にも注目!
通路のタイルや壁には、北海道ならではのイラストが描かれています。
オーロラタウンには、ヒグマやシラカバなどの動植物が12種類。
ポールタウンには、時計台や豊平館、ライラックなどの7種類の植物や建物が描かれています。
他にも柱の陰に、巻貝や二枚貝の化石が隠されているとか。柱の裏ばかり覗いていると少し怪しい人になってしまいますが、探してみるのも楽しいかも。
トイレのマークは寒冷地仕様?
トイレマーク、見たことありますか?
そういわれると、地下街でトイレってあまり使わないかな、、、。
実は、男女ともマフラーをしているそうです。
防寒対策もばっちりなんですね。ただ、暑い夏もマフラーは外せない。ですよね!
何気なく歩いている地下街も、ちょっと意識して歩くと、普段は気がつかないものが見えたりして、楽しくなりますね。
おわりに
さっぽろ地下街が50年目を迎え、今年はイベントなども企画されているようです。
一昨年までは、アジアからの観光客でにぎわっているイメージでしたが、今は市民のお買い物の場となっていますね。
札幌は雪の街なので冬は地下街が本当にありがたいですよね。
オープン当初は、いろいろなアイデアで市民を楽しませてくれていたのですね。
懐かしく読んでくれた方も多いのではないでしょうか。
地下街はどんどん変化していってるように思います。
いつまでも、遊び心ある市民の憩いの場であってほしいと思います。
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